2014年4月18日
「無駄」
「人生における無駄で優雅なもの、ぜんぶ。」
大阪に新しくできる店のキャッチコピー。
"優雅"というのが好きじゃないけど、この"無駄"を突いたのが痛快。
またいつかやろうと思てるんですけど、なぜかネガティブ/ポジティブな印象を持たされた言葉ってあるでしょ。
その中の割と筆頭の言葉、無駄。
いや無駄で何が悪いんじゃ、ちゅう話でね。
指摘の際のセコ言葉「それ必要ある?」いうやつの対極ですわ。
極論、仕事であっても多少の無駄はあっていいと思います。
必要な動作だけで8時間、そんなもん。ロボやん。
人生なんて、もっと長い。その長い道を進もうと決めた上で無駄を嫌うなんて、無茶。矛盾とも。
無駄も人間味の一つ。
というか、こんなに"必要"を追い求められてしまう世やから、無駄こそ人間味。
せやから僕は、強調する意味で誇張気味に、無駄を望む。愛す。
と、無駄に食いついて好き放題喋らしてもらいましたが、
このお店自体は、鼻につきます。
ま、お金取る以上、非日常を追わないとあかんのですかね。
シュッとし過ぎなんですよ。
シュッの中にリラックス、みたいなんも混ぜ込んできてるんですけど、それも込みで、あざとい。
リラックスしてたまるか。
もっと普通の、地に足着いた店は無いんですかね。
だからもう、これも例によって例のごとく大きめの声で、いっそ王将行こか、てなるんですよ。
中華料理屋の王将、ね。
僕は白熱灯の方が好きですが、いっそ蛍光灯で構いませんよ、もう。こうなったら。
王将の方がよっぽど居心地いいんですよ。一切無理がないから。
大抵の人にとって、こういうシュッとした空間で過ごすのは無理が伴うんです。
嘘、と言い換えましょうかね。
自分なりの一張羅顔してみたり。低めの声で響くように話してみたり。
もう怖いんです。気持ち悪いんです。
人間のそういうところ、嫌いなんです。笑てまうし。
そういうのを誘発するような店は好きじゃないんです。
もちろんこの原因は、店にあるわけでなく、無理してしまう人にあると思います。
が、そんなもん、前述の通り、大抵の人は無理なんです。なんか背伸びしてまうんです。
これまでの日常にそんなシュッとした場面、無いから。
家、そんなんちゃうから。
まれに、無理をせずに過ごせてるような人がいますが、あれは"スター"です。
言い換えるなら、裸の王様です。人ではないので、無視しましょう。
なので、こういうシュッとした店の存在価値としては、ネックレスと一緒です。
「こんな店で俺、」という装飾の役割です。しかありません。
そこが本意ということなら、"無駄"は掲げないでほしい。
ジャニーズがお笑いに手出す都合の良さと同じですから。不快でしょ?
シュッとすんねやったらとことんしてほしい。
そこで「こんな崩し方どうでっか」は今更あざといし、その崩した対象の方々に失礼。
こういうええとこ取りみたいな店は多いですよね。
客の分母、それで増えるんですかね。
そんな単純なもんなんですかね。
ま、一番単純なのは僕の見方なのでしょうが。
今回こそ端的に、と思っていたのですが。またやってしまいましたね。
「無駄こそ大切に」
「シュッとすんねやったらシュッとしようしてもええけど、無理やで」
ということです。
Brooklyn Parlor
http://www.brooklynparlor.co.jp/
大阪店は、某スタンダードブックストアの裏のようです。
口ひげ生やすことに抵抗ない大人 対 「もう、フィギュアばっかり」と怒るのが好きな女に好かれる大人。
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